人間が食べるべき物は歯が教えてくれていた
歯の形は食べ物の種類とも関係が深く、哺乳類の歯は主に何を食べるかによって、進化してきました。
例えば、肉食動物は、肉を割いたり、骨を噛み砕くために、鋭く尖った歯をしています。草食動物の歯は、草をすり潰しやすいように平たい形です。では、人間の歯はどうでしょう。全32本のうち、噛み切る前歯(門歯)は8本で全体の4分の1、食いちぎる犬歯は4本で8分の1、すり潰す臼歯は20本で全体の6割以上。
つまり、ごはんや野菜など、すり潰す機能が求められる物を多く食べるように、遺伝子に組み込まれているのです。逆に言えば、歯の割合から、人が本来食べるべき物のバランスがわかります。
理想の食事は、穀物5:野菜・果物2:肉・魚:1の割合ということになります。ところが、食生活の欧米化もあって、野菜より肉類を多く摂り、脂肪分過多になってしまう人は少なくないでしょう。肥満や生活習慣病は、そういったバランスの崩れた食生活が一因になります。
歯から考えれば、肉類は控えめにして、穀類や野菜をたっぷり摂ることが大切です。特に日本人は、昔から食べてきた米や野菜中心の、脂肪分の少ない食生活が合っています。最近、痩せるために炭水化物(糖質)を食べないようにする「糖質カットダイエット」が注目され、実践している人も多くいます。もちろん主食となる炭水化物を徹底的にカットすれば、痩せることができます。ただしこれは、歯から考える理想的な栄養バランスとはかけ離れたもので、人間は、お米などの穀物をしっかり食べるように進化してきているため、自然の摂理に反することにもなります。長い年月をかけて進化してきた歯の形には、深い意味があるのです。
糖質制限をし過ぎると、ケトン体といって吐き気や無気力になってしまう場合があります。完全に糖質を無くすのではなく、3食のうち、ごはんを夕食のみ食べない、もしくは3食ゴルフボール大の大きさに小さくするなどの工夫をされると良いでしょう。
ごはんには食物繊維が含まれており、腸内細菌のエサになります。ビタミン、ミネラルを摂取するために、七分づき米もおすすめです。
業者様専用ダイヤル(診療予約不可):
090-9950-0885
平日
09-19時 *お昼休無し(最終受付18:30)
土日祝
10-13時 / 14-18時(最終受付17:30)
〒168-0064 東京都杉並区永福4-1-4
永福ランドビル1F
京王井の頭線・永福町駅 徒歩 1 分
駐車場完備(所在地はコチラ)
首都高速4号新宿線「永福出入口(IC)」より5分