• インプラントをした歯は、違和感があったり、人に気づかれたりしませんか?

    目立ちすぎることはありません

    インプラント

    インプラントの人工歯は、天然歯と同様、歯茎にぴったりとくっ付くように固定されています。部分入れ歯の留め金は付いていないため、目立ちすぎることはありません。

    むしろ、機能性だけでなく、見た目の審美性にも優れていることが、インプラントの魅力のひとつです。

    歯の色、形、大きさ、質感などは、人それぞれ合うものが違います。その点、インプラントは、綿密な治療計画を経て、全体的なバランスを考慮しながらオーダーメイドで作っていきます。だからこそ、ご自身に最もフィットした満足のいく結果が得られるのです。

    しかも、噛み合わせが良くなって左右の顔の歪みが解消できたり、歯が美しくなったことで笑顔が増えたり……と、副産物もたくさん付いてきます。

  • インプラントの治療期間や通院回数を教えてください

    症例によって異なりますが、通常3か月~1年程度です。

    インプラント治療は、埋入したインプラント体が骨に結合するまでの安定期間を置くため、ある程度の期間がかかるのです。
    インプラント体の結合期間は、2~6か月です。これに術前処置や、上部構造(人工歯)の作製期間を加えると、3~7か月の治療期間になる計算です。

    インプラント

    通院回数も、1回法か2回法か、オール・オン4のようなワンデイインプラントかなどによって異なってきます。
    ただし、どの手術でも事前の検査や治療計画の確認などで1~2回通院していただき、手術後1~2週間後には傷口の洗浄及び抜糸のために1回、インプラントと骨が結合したあとは人工歯の印象と装着のために2~3回程度の通院が必要になります。

  • インプラント治療は高いという印象があって、
なかなか踏み切れないのですが…

    長い目で見ると、実はそれほど高いものではありません

    インプラント治療は自由診療のため、健康保険が適用する治療よりも高額にはなります。 ただし、長い目で見ると、実はそれほど高いものではありません。

    インプラント患者の9割以上が、10年以上使い続けているというデータがあり、それだけ寿命が長いということになります。インプラントより低額で治療できるブリッジや入れ歯の寿命はインプラントほど長くありません。しかもインプラントは、失くした歯のみの治療になりますが、ブリッジや入れ歯の場合は、残っている周囲の歯にも影響を及ぼします。つまり、1本抜けても、1本の治療ではすまないということです。

    オールオン4

    さらに、インプラントは、1本の歯に対して1本のインプラント体が必要なわけではありません。むしろ、インプラント体の埋入は少ないほどよく、ほとんどの歯を失った総入れ歯対象の状態でも、オール・オン4など、使うインプラント体をなるべく少なくすることで、費用も抑えることができます。

  • インプラント治療は痛かったり、 腫れたりしませんか?

    インプラント

    インプラント手術自体は、麻酔をして行うので痛みの心配はありませんが、骨を大きく造った場合は腫れます。インプラント治療は局所麻酔で十分に麻酔効果が発揮され、術中の痛みは感じません。
    しかし、局所麻酔の場合、意識がはっきりと保たれているため、ストレスや不安が強いと血圧や呼吸に影響を与え、体にも負担になってしまいます。

    そのような方には、うとうとと、まるで眠っているようにリラックスできる「静脈内鎮静法」を提案することもあります。

    静脈内鎮静法

    術後は、痛み止めを出しますので、痛む場合は飲んでいただくようにします。痛みの感じ方には個人差があって、痛み止めを飲む方は10人中2~3人程です。
    一方、腫れについては、特に大きな骨造成を行った場合に出るケースが多いです。痛み止めと一緒に処方される抗生剤を、1週間飲んでいただきます。腫れのピークは2~4日目くらいで、そのあとは徐々に治っていきます。

  • インプラントは一生もちますか?

    インプラント

    インプラントは、一生もつとは言えません。
    インプラント治療によって、失った歯が再生したという風に考えてください。失う前の天然歯と同じで、きちんとクリーニングをしなければ、また歯周病(インプラント周囲炎)になってインプラント体もろとも抜け落ちてしまいます。

    逆に、毎日しっかりケアして、メインテナンスができていれば、長持ちします。
    何しろ口の中には、もともと歯を失った原因の細菌がたくさんいます。メインテナンスが行き届かないと、再感染を起こしかねません。
    天然歯は、セメント質、歯根膜にガードされていますが、インプラントの場合はインプラント体と歯槽骨のみ。栄養を運んでくれる血管も少なく、炎症に対する抵抗力が低くなります。
    毎日の歯磨きを徹底して行うだけでなく、3ヶ月~6ヶ月に1度程度は、定期検診やプロによるクリーニングを受けることが大切です。

    また、歯ぎしりや食いしばりの癖があるなど、噛む力が強い方は、インプラントが折れてしまう危険性もあります。その場合は、マウスピースを使うなどして予防するようにしましょう。

    さらに、喫煙、糖尿病や、噛み合わせの不具合などもインプラント周囲炎の要因になります。ご自身の健康維持にも気を配っていただく必要があります。

  • サイナスリフトとソケットリフト

    サイナスリフト

    サイナスリフト

    サイナスリフトは、上の奥歯の歯槽骨が薄くなっていて、インプラント体の埋入に十分な骨の高さがない場合に適した手術です。

    上顎の骨の上部にある小鼻の脇には、上顎洞(サイナス)という大きな空洞があります。そのため、元々、上顎の骨は下顎の骨に比べて薄くなっています。しかも上の奥歯を失うと、歯槽骨は吸収されて更に薄くなり、同時に、上顎洞は下に向かって広がっていきます。

    そこで、上顎骨の横から小さな穴を開けて、上顎洞とシュナイダー膜と呼ばれる薄い膜の間に人工骨を入れ、インプラント体を支えられるだけの厚みを作ります。

    ソケットリフト

    ソケットリフト

    ソケットリフトも、サイナスリフトと同様、上顎の奥歯の歯槽骨が薄くなっている方に、インプラント体を埋入するための骨の高さを増やす治療法ですが、サイナスリフトの対象者よりは骨の欠損が少ない方に適応します。
    シュナイダー膜までの骨の高さが4~5ミリ以上ある場合はソケットリフト、4~5ミリ以下の方や、失った歯の数の多い方にはサイナスリフトをおすすめします。

    ソケットリフトでは、上顎洞の少し手前まで骨を削って穴(ソケット)を開け、そこから骨補填材を入れてシュナイダー膜を押し上げます。十分な量の骨補填材を入れたら、インプラント体を埋め込みます。サイナスリフトのように、大きく歯肉を切開する必要がなく、骨補填材を入れる穴とインプラント体の埋入口が同じなので、結果、傷口が小さくて済みます。

     

  • GBR(骨再生誘導療法)

    骨造成手術の基本となるのが、GBR(骨再生誘導療法)と呼ばれる手術法です。人に元々備わる自然治癒力を利用して骨を再生させることで、欠損を治していく方法です。

    GBR

    GBR

    まずは骨の足りない部分に自家骨あるいは人工骨(骨補填材)を充填し、骨形成を阻害する線維芽細胞などの軟組織が入り込まないように、メンブレンという人工膜で覆います。
    膜の材料には、骨芽細胞などを活性化して骨組織を再建する生体活性成分が用いられています。

    骨欠損が少ない場合は、体内で1、2ヶ月で吸収されるタイプのメンブレンを使用しますが、骨欠損が大きく、たくさん造成させる必要がある場合は、6ヶ月間吸収されないメンブレンを使用します。
    個人差はありますが、歯槽骨が再生するには、メンブレンを被せてから3~6か月ほどかかります。骨は常に破壊と再生を繰り返しているため、最初に欠損部分を埋めた骨補填材は、そのうち溶けて、新しい自分の骨に変わっていくのです。

    GBR法で骨を充填するタイミングは、インプラントを埋入する手術の前と、手術と同時に行う場合があります。

  • 足りない骨は造成・再生できる

    インプラント体を埋め込み、安定させるには、骨の厚みが必要です。実際のインプラント体は、直径3~6ミリ、長さが4~21ミリほどあります。それをしっかり支えるには、それぞれプラス2~3ミリ以上の骨が必要になります。
    ところが、歯を失ったまま、長い時間が経過していたり、重い歯周病で歯を失った患者の場合、インプラントを埋め込むだけの骨の量が不足していることが少なくありません。骨が十分にないまま埋入すると、後になってインプラント体が脱落したり、周辺が膿んだりする可能性があります。

    ただし、骨が足りないとインプラントを諦めなければならないかといえば、そうではありません。今やインプラント治療の技術は、骨が少なければ造成するというところに進化しています。

    骨造成・再生

    自分の骨(自家骨)、あるいは人工骨(現在はこちらがメイン)を欠損部分に充填し、骨の量を増やす手術(骨造成手術)によって、インプラント治療は可能です。
    骨造成手術には、残っている骨の状態や、どのように骨を作っていくかのプランによっていくつか選択肢があります。

  • 安全、確実なインプラント治療を叶えるサージカルテンプレート

    サージカルガイド

    最近では、CTスキャンで採取した画像データを基に3Dプリンターで作成したレジン製の型(トレイのようなもの)を、インプラント手術のガイドとして利用するケースも増えています。
    「サージカルテンプレート」と呼ばれる(サージカルガイドとも呼ぶ)型は、インプラントを埋め込む位置、角度、深さなどを想定通りに再現する手助けとなるものです。
    型には、コンピューターで計算されたインプラント体を埋め込むための穴が空けられているので、手術ではそこを正確にドリリング(歯科用ドリルで穴を開ける)すればよく、手術のエラーリスクを大幅に低減できます。
    過去にインプラント手術では、さまざまな原因によって失敗やトラブルが起こっていますが、中には医師の技術力に問題があるケースも多くありました。あらかじめ正しいドリリングの位置が決まっているサージカルテンプレートは、そのような失敗を防ぐ上でも大いに役立つ術法です。
    手術にかかる時間も短くなるため、患者の体への負担も軽減できます。

    フラップレス手術

    サージカルテンプレートシステムを活用し、歯肉粘膜の切開、剥離、縫合などをせずにインプラント体を埋入する手術を「フラップレス手術」と言います。
    通常のインプラント治療では、インプラント体を埋め込むために、歯肉粘膜を切開して顎の骨を露出させます。一方、フラップレス手術では、サージカルテンプレートによって定められた位置に、必要最小限の穴を開け、そこからインプラント体を埋め込みます。傷が小さいので出血が少なく、術後の腫れや痛みもほとんどありません。
    切開や縫合のステップを省ける分、手術自体にかかる時間は短く、1本につき数分程度で終了するケースがほとんどです。外科的手術ということでインプラント治療に不安や恐怖を感じている患者にとって、メリットが非常に多い方法です。
    ただし、フラップレス手術は、インプラント体を埋め込む部分の骨の量が十分にあることが条件です。骨量が足りなければ、歯肉を切って骨を露出させ、直に骨を見ながらドリルを入れる通常のインプラント治療を選択することになります。

  • CAD/CAMシステムの導入で時短&精巧な治療が可能に

    近年、飛躍的に進化しているデジタルテクノロジーは、歯科業界においても急速に普及してきています。インプラント治療においても、CT撮影による歯や骨の精密な画像が、診査・診断から手術、上部構造の作製まで、さまざまなステップで活用されています。

    インプラント治療を安全に行うためには、顎の骨の状態を詳しく把握することが大切です。CTで撮影した3Dデータにより、インプラントの治療シミュレーションを正確に行えるようになりました。個々の骨質、骨量、解剖学的な構造、神経の走行といったさまざまな要素をビジュアルで細かく確認しながら、インプラント体の最適な埋入位置や角度、深さを決定することができます。

    インプラントCT

    また、上部構造の作製においても、今やCAD/CAMシステムが欠かせません。
    従来、「印象採得」と呼ばれる上部構造の型取りは、患者がペースト状の印象材を詰めた歯型をくわえて行っていました。この場合、患者は、印象材が固まるまで歯型をくわえたまま待たなければならず、苦手な方も多くいらっしゃいます。
    一方、歯科用CAD/CAMシステムによる型取りは、ペン型の光学印象機器で口腔内をスキャンする方法です。従来、歯科技工士は、印象材で型取った石膏の模型のみを頼りに人工歯を作製しています。その場合、型取り、模型作製、鋳造というステップを踏む中で精度が低下していくのはやむを得ないことです。

    その点、口腔内のリアルな情報をデータ送信するCAD/CAMシステムは、100分の1ミリ単位の精密さで、患者の口にぴたりとフィットします。上部構造の作製も、3Dプリンターが正確に行います。セラミック、金属など、補綴用の材料のブロック(塊)をデータ通り正確に削っていき、完成させます。

    CAD/CAM

03-6379-1185

業者様専用ダイヤル(診療予約不可):
090-9950-0885

平日 
09-19時 *お昼休無し(最終受付18:30)
土日祝 
10-13時 / 14-18時(最終受付17:30)

診療時間

〒168-0064 東京都杉並区永福4-1-4
永福ランドビル1F

京王井の頭線・永福町駅 徒歩 1

駐車場完備(所在地はコチラ)
首都高速4号新宿線「永福出入口(IC)」より5分