• 女性と高齢者は歯周病菌の餌食になりやすい

    妊娠中

    歯周病菌である嫌気性菌は、女性ホルモン、特にエストロゲンの影響を受けるとされています。歯周病の中にはエストロゲンを餌にして増殖するものがあります。
    一般に、妊娠をすると歯肉炎にかかりやすくなると言われていますが、これも女性ホルモンの影響です。妊娠期は、月経時の10~30倍の女性ホルモンが分泌されるため、それが原因で妊娠中期から後期にかけて妊娠性歯肉炎を起こしやすくなります。
    また、妊娠している女性が歯周病に罹患していると、低体重児出産や早産のリスクが高くなることも指摘されています。その危険率は、喫煙やアルコール、高齢出産などよりもはるかに高い数字です。それを予防するために、妊婦歯科検診が存在するのです。

    さらに、妊娠期以外でも、思春期や更年期、閉経期など、女性ホルモンのバランスが崩れやすい時期も歯周病リスクが高まります。ホルモンバランスが乱れると、自律神経のバランスも乱れるため、免疫力が低下して、血液の循環が悪くなります。そうすると、歯周病菌が活発に活動を始め、増殖を繰り返してしまうのです。

    誤嚥性肺炎

    また、免疫力が低下し、抵抗力がない高齢者も、歯周病菌による弊害を受けやすくなります。特に注意が必要なのは、誤嚥性肺炎です。
    誤嚥性肺炎とは、食べ物や異物が誤って気管や肺に入り込んでしまうことで発症する肺炎です。通常は、異物が気管や肺に入りそうになると、無意識に咳をして阻止しようとします。しかし、高齢になるとその機能が衰えてむせやすく、食べ物と一緒に飲み込んだ口腔内細菌が誤って、気管や肺へ入り込むことがあります。それが誤嚥性肺炎です。

    口の中には、実に多くの細菌が存在し、誤嚥性肺炎の原因となるのは、肺炎レンサ球菌と呼ばれる細菌のほか、毒性の強い歯周病菌、緑膿菌、ブドウ球菌などがあげられます。いずれにしても肺炎は高齢者にとって避けたい病気です。
    また、口の中の細菌が原因で腸炎を起こす高齢者もいらっしゃいます。抵抗力が落ちている高齢者にとって、歯周病菌をはじめ、悪さをする口腔内細菌は招かれざる客、侵入を防ぐには、まず口腔内からそういった悪玉菌を減らすことが先決です。

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